幽玄な朝もやの世界
朝露に濡れる生物たち
霧が深く立ち込める。
自分の吐く息がこの世界を壊しやしないかと心配になる程の静寂。
朝日が柔らかく尾瀬沼一帯をを照らし始める。
時を動かしているのは霧。
朝の主役の霧が姿を消すと、天空に広がるのは秋の高い空。
燧ケ岳が朝日を浴びてどっしりとした全容を現す。
昨日登った山を親しみを込めて見上げる。
前方には至仏、後方に燧。尾瀬を守る名山はどちらも山肌の緑が豊かで堂々としている。表情も柔らかい。
尾瀬沼、尾瀬ヶ原を散策し、帰路へ。
尾瀬に流れる独特の時間に魅せられた3日間。
私は、また、ここへ来るだろうと思った。
aloha