動物病院にて、おばあさんとの出会い
こたは今日、混合ワクチンの注射のため動物病院に行きました。
待合室には心臓を患っているプードルが、おばあさんの腕にしっかり抱かれています。
おとなしくて、静か。怖いのでしょうね。ちょっと震えている感じでピクリとも動きません。
こたは、スタッフのおねえさんが遊んでくれるので、今か今かとお姉さんがやってくるのを待ち焦がれています。
「せんせい!しんさつしつにもはやくはいりたいです。
ぼくのじゅんばんはまだですか?」
とにかく例によって、メラメラの元気元気。
プードルを抱いたおばあさんはメラメラのこたろうのことを微笑ましく眺めて下さいました。
プードルちゃんはx線検査のため、おばあさんが一人診察室から戻ってきました。
こたはおばあさんに抱きつきに行きました。決して飛びつくというような乱暴な動きではなく、穏やかに・・・。
おばあさんもこたろうを抱きしめてくれました。
「いつもは、骨が折れそうなかよわいプードルを抱いているけれど、あなたは大丈夫ね。
ああ気持ちがいいわ・・・。」
こたろうの事をなんどもさすり、全身で力強く抱きしめてくれました。
こたろうも嬉しそう。おばあさんも幸せそう。
こういう関係って、一瞬のテレパシーの交換みたいなもので、成立するのかな・・・。
犬と人間の関係っていいな。