コンビニの王さん
私が王さんの存在に気付いたのは一昨年の秋頃から。
日本語が流暢とは行かないまでも、とにかくフレッシュでファイトあふれる店員さんだったので強く印象に残った。
月に2回ほど、お弁当が必要なときに立ち寄るコンビニである。
最初は何の気なしに訪れていたが、今はコンビニに行くなら王さんのところへ!と決めている。
王さんの日本語の上達振りが目覚しく、朝、王さんに会うと元気をもらうからだ。
ある時は鼻血を止めるためか?鼻にちり紙を詰めてレジに立っていた。
そして、いつも通り元気で明るい。店内に響き渡るほどの大きな声で
「いらっしゃいませ!!ありがとうございました。またお越しくださいませ」
立て板に水の如しの接客。
びっくり王さん語録を紹介します。
「はい!450円のおつりです。ひい、ふう、みい、よう。400と50円。ありがとうございました。またお越しくださいませ」
「お箸をいちぜんとスプーンひとつ、袋に入れておきますね」
「お荷物はモト払いでよろしいでしょうか?」
私がそのコンビニに居るわずか3分くらいの間に、必ずサプライズが起きるのだ。
「王さん、日本語の上達が素晴らしいわ。学生さんなの?」私は話しかけたくてウズウズしている。
でも、王さんは接客をひとりでこなしているので、いつも元気で忙しい。実現していない。
王さんのきれいな日本語は日進月歩どころか、秒単位で進歩しているような気がする。
不景気だなんだと、しょぼくれてなどいられないね。
来週もまた王さんに会いに行こう!