文楽 千秋楽

国立劇場に一日かけて文楽鑑賞に行ってきた。

印象に残った演目3つ。

親子の襲名披露。文楽の襲名披露を見たのは初めてだった。

地味で簡潔。内容は襲名者の紹介、師匠の話、友人からのはなむけの言葉。さっぱりとしていた。

父、源太夫さんは体調を崩されているとのことであった。健康を回復され味のある物語を聞かせて頂ける日を心待ちにしている。

息子、藤蔵さんは若さあふれるバチさばきで、意気込みとパワーを感じさせる太棹だった。途中弦が切れるなどのアクシデントがあったが、なんなくクリアーしていた。


二人かむろ
舞踊劇。やわらかな動きのできる若手の人形遣いさんがいた。注目したい若手の方が見つかると、文楽鑑賞も俄然楽しくなる。


生写朝顔

初めてみた演目。すれ違いの恋を綴ってる。蓑助さんの「朝顔」感情の高ぶりを人形に胸で呼吸させていた。恋する女の強さと美しさ激しさが見事に伝わってきた。

現代は携帯のおかげで、簡単に人とつながってしまう。
「今どこにいるの?」「また会いたい」「好きです」が伝えられないと、かくも情熱的な恋が生まれる。